今回は、全国大会2015報告、後半の部です(前半の部はこちら)。
豊田高専は、過去2年間はいずれも1回戦負けでしたので、
というスケジュールしか経験していませんでした。
嬉しい半面、ここから先は未知の領域…何があるかわからない不安にかられました。
そもそも大会3日目以降に試合があるのが初体験なのですが、
今年は、50回記念大会ということで、第2日と第3日の間に中日(仮に今年度は第2.5日と呼びます)が設定されました。
この「中日の設定」と「大会登録選手数20名に増員」のレギュレーション変更は、次回大会以降も継続されるとのことですので、来年度以降、豊田高専サッカー部からの発信では、中日を正式に「大会第3日:フレンドリーマッチデー」と呼称させていただきます。第0日:前日練習&代表者会議&開会式、第1日:1回戦、第2日:準々決勝、第3日:フレンドリーマッチ、第4日準決勝、第5日:決勝戦といったところでしょうか?さて、この第2.5日をいかに有意義に過ごすかが問われた訳ですが、
8月28日(金)は、AチームとBチームは完全別行動で、
大分高専第2グラウンドで行なわれたフレンドリーマッチにはBチームが参加し、
Aチーム選手は、大分スポーツ公園内の芝生広場や人工芝コートで体を動かしてリフレッシュしたり、宿舎に戻って鹿児島戦対策のミーティングをしました。
フレンドリーマッチは、40分ゲームを連続で、vs大阪府立大学高専(1-0勝利)、vs大島商船高専(1-1引分け)、vs苫小牧高専(0-1敗北)、vs新居浜高専B(0-1敗北)と、
試合が進行するにしたがって「スタミナ切れ」が目に付いたようですが、
それでも、昨日、一昨日まで全国大会に出場していたチームと内容では互角以上の戦いができたことで、
Bチーム選手のみんなが「来年こそは…」という自信に満ちた思いで貴重な試合を消化できたのではないかと思います。
一方のAチームのミーティングでは、多くの時間を鹿児島の1,2回戦のビデオをチェックし、ゲーム分析に費やしました。
「さすが鹿児島」と驚嘆する一方で、一つひとつの課題に対して十分な対策を練ることができたので、
敗戦した過去の対戦(2012年、2013年)よりも勝利に近づける自信をもって、
明日の勝利、そして、決勝の舞台を想像しながら、床に就いたことかと思います。
やるだけのことはやった! まさに「人事を尽くして天命を待つ」です。 |
準決勝B会場は、8月29日(土)10:00キックオフ、だいぎんサッカー・ラグビー場Bコートにて、
豊田高専 vs 鹿児島高専 の対戦で行われました。
豊田の夏に比べれば、日々涼しい中での大会でしたが、この試合の気温は25℃、そして、
雨で足元が少し悪いというコンディションで試合が始まりました。
鹿児島との(事実上の?)頂上決戦! |
試合は、立ち上がりから個人技を含めた総合力で上回る鹿児島高専に対して、
80分間全力を出し切って相手を自由にさせず追い込んでいく豊田高専という構図で、
鹿児島が勝ちに徹していない分、豊田が勝つ率もかなり高いのでは?と思わせる内容で進行しました。
この流れの中で、前半27分、6 河田一輝選手の右サイドからのクロスボールに対して、
11 大川拓巳選手がDFをかわして、振り向きざまにシュート、相手GKのタッチを弾いて、
右サイドネットに「黄金の左足」が突き刺さりました。
一方的とまではいかないものの、豊田が優勢のまま、前半は1-0で折り返しました。
会場全体からは、鹿児島がこのままで終わるはずがないという目で、注目が集まり、
赤がチームカラーの両応援団の熱もより一層こもってきました。
ハーフタイムに気合を入れなおす豊田応援団 先生やご家族もご参加下さいました♪ |
残り40分最後の全力を振り絞っていたことかと思いますが、
後半22分、鹿児島が中盤でボールを回すものの、豊田のブロックも堅く、
選択肢がミドルシュートに限定されていた場面において、
鹿児島 7 川越彬央選手の地を這うミドルシュートが、針の穴を通すかのように豊田ゴールに突き抜け、
同点となってしまいました。
しかし、まだ同点、ふりだしに戻っただけですので、
予想される鹿児島の猛攻をしのぎ切らなければならなかったのですが、
続く後半26分、相手左CKはきっちり防いだものの、一旦相手GKまで下げられたボールが
一気に豊田のゴール前まで放り込まれ、ボール保持は豊田であったにもかかわらず、
ちょっとバタついてしまい、最後のクリアボールが運悪く鹿児島 6 藤井勝秀選手の目前にこぼれ、
簡単な場面ではなかったもののうまくボレーで決められ逆転されてしまいました。
試合の流れとしてはこれで「勝負あり」で、攻め手に欠いてしまいましたが、
後半アディショナルタイム40+1分の相手右CKからの1失点のみにおさえ、
試合を崩さずに終えることができました。
前半を通じて、そして、後半の立ち上がりまでは、豊田が優勢で、決定機も数回ありました。
それを一つでも決め切っていれば、試合展開も変わっていたかと思います。
また、怪我のため、ベストコンディションで鹿児島戦に臨めなかった選手も少なからずいました。
コンディショニングについては、原則的には個人に任されているわけですので、
「中日をいかに過ごすか」を含めて、
5日間(前日練習を含めると6日間)の体調管理にもっと気を使ってほしいと思います。
応援団にもお礼の挨拶 |
鹿児島には勝てませんでしたが、堂々の第3位、
胸を張って3位表彰式を終え、笑顔で記念写真に収まりました。
涙をこらえ悔しさは胸に秘め、来年に繋げます! |
大会優秀選手には、15 鈴木絃気選手、11 大川拓巳選手が選出され、
また、チームとしては大会フェアプレー賞も受賞しました。
全国大会でのフェアプレー賞の受賞は、1999年の新居浜大会以来とのことです。
これは、日本サッカー界がめざす「フェアで、スピーディー、そして、タフな」サッカーを
少なくとも高専の中では、最も達成できた成果だと思います。
閉会式では発表のみで表彰がなかったのが 残念でした… |
大会期間中の宿泊は、大分スポーツ公園内の宿泊施設「希感舎」様に大変お世話になりました。
こちらの要望は十分に叶えていただいた上、
高専生らしく(?)、はしたない、やや常識に欠ける行動も
施設の皆様には、温かい目で見守っていただきとてもありがたかったです。
ここに重ねて御礼申し上げます。
出発時、宿舎の前で記念撮影 大分の 「O」 |
言い尽くせない言葉は、記すとどうしても軽くなってしまいますが、
応援アリガトウございました♪
来年もよい成績が残せるよう、ご支援のほど、よろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿